響く旋律
放課後。
(教室の片隅、授業が終わって一時間強。廊下に程近い、一番後ろの自分の席に座っている女がひとり。掃除を終えたばかりの教室は静かで、きちんとしている。クラブ活動の生徒の足音が、時折近付いては遠ざかっていくが、その音はあまり聞こえない。スマートフォンに差し込んだイヤホンを耳にしているためである。先ほどから視線を落としては眺め、緩慢な所作で操作をして)
んー…何度聴いても綺麗な音。
(画面を見て呟く。ゲームをする指先で、会話を読んでは穏やかに笑み)
…ふうん。ただの一音でも…こんなに好きになるものかー。
(そう言って立ち上がる。悪い気分じゃない、と呟いて、イヤホンをしたまま鞄を手に教室を去っていく。軽い足音だけ、暫しの間響いていた)
(久々に聴いたゲーム音がやはりとても好きで、嬉しくなっちゃった話。)
(教室の片隅、授業が終わって一時間強。廊下に程近い、一番後ろの自分の席に座っている女がひとり。掃除を終えたばかりの教室は静かで、きちんとしている。クラブ活動の生徒の足音が、時折近付いては遠ざかっていくが、その音はあまり聞こえない。スマートフォンに差し込んだイヤホンを耳にしているためである。先ほどから視線を落としては眺め、緩慢な所作で操作をして)
んー…何度聴いても綺麗な音。
(画面を見て呟く。ゲームをする指先で、会話を読んでは穏やかに笑み)
…ふうん。ただの一音でも…こんなに好きになるものかー。
(そう言って立ち上がる。悪い気分じゃない、と呟いて、イヤホンをしたまま鞄を手に教室を去っていく。軽い足音だけ、暫しの間響いていた)
(久々に聴いたゲーム音がやはりとても好きで、嬉しくなっちゃった話。)
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Nanatsu Ibata
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