雨の日の葬列
考え事
友人の曾祖父が亡くなった。
御年100歳の大往生。
家で静かに息を引き取ったそう。
戦争に3度出兵したと聞いた。
短い期間の出兵だけでなく、数年の出兵もあったとか。
上手く言葉にできないけれど、胸が苦しくなる思いがした。
最近、ダークネスとの関係性を考える事がよくある。
ダークネスは滅ぼすべき敵、と単純に割り切れない。
かといって、仲良くしたいわけじゃない。
あちらがこちらを「餌」と認識する限り、抗いたい。
そんなために生まれたんじゃない、と言いたい。
でも、あたしたちはそのダークネスに「成って」しまえる存在なのだという。
――だから、困る。
ただ、使い捨ての強化人間は、戦争の兵士とよく似ている。
そんな気がした。
あの日、通夜はしめやかに執り行われた。
雨の音がやけに耳に残る。
あたしは、年若い喪主の、涙を流したであろう赤い目元を見詰めていた。
人が死ねば、人は泣くのだ。
それだけは忘れずに居たい。
友人の曾祖父が亡くなった。
御年100歳の大往生。
家で静かに息を引き取ったそう。
戦争に3度出兵したと聞いた。
短い期間の出兵だけでなく、数年の出兵もあったとか。
上手く言葉にできないけれど、胸が苦しくなる思いがした。
最近、ダークネスとの関係性を考える事がよくある。
ダークネスは滅ぼすべき敵、と単純に割り切れない。
かといって、仲良くしたいわけじゃない。
あちらがこちらを「餌」と認識する限り、抗いたい。
そんなために生まれたんじゃない、と言いたい。
でも、あたしたちはそのダークネスに「成って」しまえる存在なのだという。
――だから、困る。
ただ、使い捨ての強化人間は、戦争の兵士とよく似ている。
そんな気がした。
あの日、通夜はしめやかに執り行われた。
雨の音がやけに耳に残る。
あたしは、年若い喪主の、涙を流したであろう赤い目元を見詰めていた。
人が死ねば、人は泣くのだ。
それだけは忘れずに居たい。
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Nanatsu Ibata
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